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まるマSS Ⅱ 

まるマSS Ⅱ 「まりっじぶるう」


ユーリ視点で、他出演は ヴォルフラム です。

※BLっぽい表現が苦手な方、原作イメージを壊したくない方は見ないでね!






血盟城の庭に面したテラス。庭の緑が涼しげに目に入る午後。
琥珀色の液体が、ティーカップのふちに瑞々しい影を作って揺らいでいる。



「なあ、ヴォルフラム」
俺はふと思い出して、傍に座っているヴォルフに声をかけた。
「何だ?」
紅茶を一口すすって、ヴォルフラムがこっちに目も向けずに返事をする。
「お前さ、こないだ地球に帰ったときおふくろと何話してたんだよ?」
「何の話だ」
心当たりが無いのか、しれっとした顔をこちらに向けた後に
考え込むようなそぶりのヴォルフラム。
俺は見たんだ。確かにあの時、おふくろとヴォルフラムが話しているのを。
「とぼけるなよ。帰り際にお前とおふくろが部屋の隅でこっち見ながらコソコソと
喋ってんの、俺はちゃんと見てたんだよ!」
「うっ・・・あっ!?あああれは・・・別に何も・・・っ」
その言葉を聞いて、ようやく思い出したのか顔を真っ赤にしながらしどろもどろだ。
これは恐らく・・・。
「あーー・・・怪しい・・。言えよっ」
「だ、だから何でもないと言って・・っ」
ヴォルフラムのあまりにも分かりやすい態度に、
なんとなく予想していたことを口に出す俺。
予想できてる俺も俺なんだけど・・・。
「はは~ん、どうせまた結婚式をどうするとかそういう話題か・・」
そう言ったとたん、ヴォルフの顔が引きつってさらに赤みを増した。
どうでもいいけど、こんな顔でも相変わらずの美少年だ。
「ぎくっ」
あーあ。予想していたとは言え、なんかショック・・・。
「は・・はは・・・マジでそうなんだ・・・・」
思わず頭を抱えてテーブルに突っ伏してしまう俺に、ヴォルフが声を荒げた。
「あ、当たり前だろう!?この僕が、婚約者であるユーリの母上と、婚儀について
具体的な話をするのは当然のことじゃないのか!?」
ああ・・・またこの話だよ・・・。予想できててもなんかイヤだ。
何度このテの話を繰り返し議論してきたことか。
最近では眞魔国だけではなく地球にいるおふくろや親父も結婚だの
婚約者だのと騒ぎ立てている。
「だーかーらー!その婚儀とか婚約者とかもう、いい加減にしてほしんだけどなーあ!」
「お前は!!!何故そうやって婚儀の件から目を背けるんだ!」
突っ伏していた俺の襟首をヴォルフラムがいきなり掴んで引っ張ってきた。
血走った目の、それでも美しい彼の中性的な顔がぐいっと近づいてくる。
「め、目を背けるって・・・。俺たちホラ・・そもそも男同士だしさー。
無茶じゃん!」
そう言いながらも俺は思わずヴォルフの顔から目を背けてしまう。
どうもこいつと婚儀だの何だのという話をするのは苦手だ。
「またワケの分からない地球のしきたりの話か!?ここは眞魔国だぞ!」
今度は襟首を持ったままぐらぐらと揺さぶってきた。
うわああやめてええ紅茶が戻ってくるうう・・。
「あーイヤ、別に地球だって国によっては同性婚は無いわけじゃないし、
そういうのを否定するわけじゃない・・・んだけどおっ うぷ」
「じゃあ何が不満なんだ!?何が!?言ってみ・・・ろ・・・・」

そう言っている途中でふと、ヴォルフラムの語尾が小さくなっていき、
俺の襟首を掴んでいた力が徐々に弱まっていく。

「ん・・・・?ヴォルフ・・・・・どした?」
何事かと思って思わず声をかけると、

「・・・はは~~~ん・・・・。なるほど。そういうことかユーリ!」
いきなり勝ち誇ったような声。
「え?何が・・・・?」
何が"そういうこと"だよ・・・。もう、今度は何だよいい加減にしてくれー!
突如なぜか自信を取り戻したヴォルフラムは、自分の座っていた椅子に
どかっと腰を下ろして満足そうに足を組んでこっちを見ている。
笑みをたたえて。

「ユーリ!お前、それは"まりっじぶるう"というやつだな?」
え、何だって?
「はあ?ま、まり・・・・・マリッジブルー!?どこで覚えてきたんだ
そんな地球語・・」
眞魔国では聞くはずもない言葉が耳に入ってきたのでつい反射的に聞き返す俺。
聞き返しながら、返ってくる答えをうすうす分かっていたけれど。
「どこって・・・・ユーリの母上から教えてもらったのだが」
フン、と鼻を鳴らして得意気にこっちを見ているヴォルフ。
「くっそおー・・・・。おふくろおおおお・・・・(泣)」
「なるほどな。婚儀を目の前にして精神的に不安定なのだな。
そうか、それは気づかなかったぞ」
「や、だから・・・・・違うって・・・!」
慌ててこの早とちり我侭プーの言葉を否定するが、奴はかまわず勝手に喋っている。
「ユーリ、婚約者としてお前のそんな繊細な悩みに気づけなかった僕にも
非があったようだ」
「いやいやいやいや・・」
「よし!これからは毎日一緒に眠ってやる!ユーリが寝付くまで僕は起きていて
子守唄を唄ってやるぞ!それからお風呂のときにも・・・」
始まった・・・・。こ、子守唄はともかく今お風呂って!!!お風呂って・・・!
「一緒に寝てるのは今と変わらないと思うんだけど・・・・ってそこじゃなくて!
だからマリッジブルーじゃないんだって!」
一生懸命に否定する俺。
「そうだな、あとはアニシナに相談するのもいかもしれないな。
 まりっじぶるうとやらを解消するために 何か良い魔動装置を
作ってくれるかもしれない・・・」
ふんふん、と勝手に頷きながら血盟城一の危険人物の名前を口にしている。
こいつ冷静じゃない。やばい。アニシナさんに頼ろうとするあたりもう・・・
「いやー、それ一番危ないんじゃないかな。下手したら死・・・・・」
思わず身震いする俺の耳に、次の瞬間、意外な言葉が飛び込んできた。


「あとは・・・・・・何でも僕に話せ」


「だからああーーー!・・・・・・・へ?」
思わず情けない声が出てしまった。何だって?
そんなことには触れず、ヴォルフラムは目をそらしながら言葉を続けた。

「不安になったとき、苦しい時は・・・・・そ、その・・・・僕に話してみろ」
「ヴォルフ・・・・・?」
いきなりくるりと背を向けたかと思うと、少し怒ったように声を荒げた。
照れているのか、ちょっと声が上ずっている。
「お、お前は一人じゃないんだからな。僕がいる。だから、辛いときはちゃんと話せ」

あれ?

なんか・・・。こいつ、俺のことちゃんと思って言ってくれてる?
思わずじーんと胸が熱くなって、俺も照れくさかったけど、ちゃんと返事をした。

「・・・・・・・・・・・うん。 ありがとなヴォルフラム」

「よ、よし!それでは僕は剣の稽古でもしてくる!じゃあなユーリ!」

「うん!」

立ち上がってテラスの階段を下り、ヴォルフラムは早足に消えていった。
俺の顔も見ずに。
なんだよ、もう。本気で心配してんじゃん、あいつ。
ちょっとくすぐったいような気持ちになったけど、
嬉しさがこみ上げてきて笑い出しそうになる。
「マリッジブルー・・・か・・・。はは、あいつバカだなー」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?





「って何か今完全に丸め込まれてたんじゃね!?オレ!!
別にマリッジブルーじゃないしーーー!!!
何でオレが結婚を前に悩んでるみたいな雰囲気になってるんだよおおうう!
しかもまだ話終わってねえしーーーー!!」



すでに庭を出て行ったヴォルフラムにそんな声はもう届くはずもなく・・・。
テーブルの上のカップには、婚約者の飲み残した紅茶がゆらゆらと光っていた。






                                    END









という感じで(゚∀゚ )今回はヴォルフと有利のお話でした~。
楽しかったですw
個人的にヴォルフのツンツンした台詞を書くのが好きなんですよねwうふふ。
まりっじぶるう。
あたしもなったなぁ~まりっじぶるうwww
誤字脱字無いように気をつけましたが、あったらすみません。
また何か思いついたら書きたいと思います♪





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Posted on 2010/10/02 Sat. 16:23 [edit]

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