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ミツネ×アキ 


twitterで、『ミツネSS書きたいな~』となんとなく言ったら・・・
フォロワさんからの反応が意外と良くて←

書いちゃいました(ノ´∀`*)
ふだん、滅多にSSとか書いたりしないので、拙い文章なのですが、それでもよろしければどうぞ!



※エロはございません。キス(?)までです。
 ミツネ自体が攻略キャラではないので、ちょっと設定に無理があるかも・・w
 まあ、いろんな部分で「オイ!」と思うかもしれませんが、
 心の広い方のみ、どうぞ<(_ _)>
 あー、あと、思ったよりも長くなっちゃいましたwww




■愛を証明せよ!?




やわらかい光が差し込む午後、店の中には、剣を鍛える音が何度も何度も響いている。
アキは額の汗を拭って、顔を上げた。
一心不乱に叩いていたせいで、右腕が鉛のように重いことに気が付く。
「ふう・・・。さすがに頑張り過ぎかな。」
そう呟いて、少し休憩を挟むことにした。考えてみたら、今日は朝からほとんど休んでいない。
急ぎの商品というわけではないのだが、先日、この剣を作って欲しい、と依頼を持ってきた旅人風の剣士は、
店に入りアキの顔を見たとたん、眉間に深い皺を寄せたのである。

珍しくは無い。今までも、店に入ってきてアキが作業をしているのを見たとたん、
黙って出て行った、という客ははたくさんいた。
女が鍛冶をしている、というだけで褒めてくれる人もいるが、中には
「女が鍛冶師ねえ。冗談だろう」と言い放って、笑う者もいるのだ。
もちろん、アキの作った剣やナイフなど見て、見直した、とか、また頼むよ、
と言ってくれるお客もいて、それは素直に嬉しいと感じる。
今回、この剣を依頼してきた剣士は、アキが依頼の詳細を紙に書き込んでいる間も、
胡散臭そうな眼差しをこちらに向けていて、とても居心地が悪かったものだ。
むきになる・・というわけではないが、やはり良いものを完成させて、その剣士をあっと言わせたい、
そういう意地が、アキの中に始終、渦巻いていたわけである。

お茶でも淹れようと思い、二階に上がりかけたとき、不意に店の扉が開く音がした。
「あの・・アキさん、は・・いらっしゃいますか?」
どこかで聞いたような声だ。
振り向くと、そこにに立っていたのは意外な人物だった。


「え・・ミツネさん?どうしたんですか?」

アキの姿に気付いて、彼は一瞬ホッとしたような表情になり、しかし、その直後に顔を赤らめた。
「アキさん、こ、こんにちは・・・。その、ちょっとお話が・・・」

ミツネは、何故か目を合わせようとしない。




---------------------------------------------------------------------




珍しい来客にアキは少し戸惑ったが、その後ミツネを二階に上げて、二人テーブルを挟んで向き合った。
ミツネがこの部屋に座っている、というのは何だか変な感じがして、落ち着かない。
目の前には、淹れたばかりのお茶が湯気をたてている。
「あれ・・戦女神・・じゃなかった、カヤナさんはいないんですか?」
部屋を見回したあと、ミツネは不思議そうに聞いた。
「今日は、カヤナが素材を採りに行ってくれてるんですよ。ヒノカくんが一緒、じゃなかったかな」
「なるほど・・ヒノカさんは、フトマですからね。アキさんに付いていなくてもいいというわけか・・。」
他愛の無い話をしたおかげか、ミツネはやっと落ち着いた様子で、本題に入った。
「実は、お話があって。以前・・ちょっと前だと思うんですが・・アキさん達を牢から逃がしたことが
 あったでしょう。あのことが、陛下に知られてしまって・・・」
「えっ・・・何故今頃・・・。それで、どうなったんですか?」
アキがびっくりして尋ねると、ミツネは手短に、話しだした・・。

どうやらあのとき、牢から抜け出すための道具をミツネが渡した場面を見ていた兵士がいたそうなのだ。
その兵士は、最近になってこのネタを使い、コトヒラに取り入ろうとた、ということである。
「まあ、あの状況ですから、アクトさんやサナトさんには、バレてるとは思っていたんですけどね。
 けど、他の誰に見られていて、そのうえ陛下に話が行くとは思わず・・・」
ミツネは弱りきって、ため息をついている。
「ごめんなさい、私達のために、ミツネさんまで・・」
アキのその言葉に、ミツネは慌てて首を振った。
「ち、違うんです!あれは僕が好きでやったことであって!その恨み言を言いに来たわけではないんですよ。
 そうではなく、その、えっ・・・と。」
そう言いながら、何だか、また話しにくそうに、頭を掻いている。
「どうしたんですか?・・・・まっ・・まさか、お仕事をクビになった、とか!?」
「い、いえ!そうじゃないんです!研究は今のところ、続けることを許していただいた、というか・・その」
いつまでたっても煮え切らないミツネに、アキは首をかしげた。

そのとき、一階から物音がした。
「あ、お客さんかも!ちょっとだけ、待っててくださいね。看板出しっぱなしだったから・・」
そう言って、アキは急いで階段を下りた。
一階に降りてみると、店のカウンターの前に立っていたのは、なんと、サナトである。
「・・・ミツネはいるか?」
「あ、え、えっと・・・あー・・」
先ほど話していた話題が話題だけに、必要以上に慌ててしまい、モゴモゴと口ごもる。
「・・・・・ふん、いるのだな。呼んで来い。」
それだけ言うと、サナトは二階に続く階段に目をやった。
「アキさん、大丈夫ですよ! す、すみません、サナトさん」
いつの間にか、ミツネが二階から降りてきている。
三人揃ったところで、ふいに沈黙が流れた。・・・・なんだか、気まずい空気だ。

「え、ええっと・・・私、仕事しなきゃ!」
アキはこの重たい空気を変えたくて、炉に向かおうとした。
するとサナトが呼び止め、こう聞いた。
「待て。・・・・そなた、ミツネから例の話を聞いているのではないのか?」
「・・・いえ、何も・・」
先ほどの、脱走に手を貸した件のことだと思ったアキは、小さな声で答え、首を振った。
ミツネのほうは見なかったが、何だか少し緊張しているような気配だ。
「はあ・・・まだ言っておらぬのか・・・。面倒なことだ。」
ため息をついたサナトに、ミツネが慌てた様子で近づいていく。
「サナトさん、あの、それは僕の口か・・・」
何故か顔を赤くするミツネを無視し、サナトははっきりと、こう言った。
「では、私から伝えるとしよう。アキよ、そなた、陛下の御前でミツネと恋仲であることを証明せよ」
「・・・・は?」
意味が分からず、アキはサナトを凝視する。
「ど・・・どういう意味・・・」
「ふん、言葉のままだが」
「言、葉の・・・って・・・ええええええ!!!??」

立ち尽くすアキの隣で、ミツネは頭を抱えて座り込んでいる。耳が真っ赤に染まっていた。





---------------------------------------------------------------------




城の広間に到着すると、もうすでにコトヒラが王座にどっかりと腰を下ろしていた。
あの後、すぐに店の看板を仕舞い、城へ行くことになった。半ば、強制的にである。
要するに、ミツネはアキを呼んで来い、とコトヒラから命を受けて、店に来た、というわけだった。
しかし、内容が内容なだけに、なかなか自らは言い出せなかったらしい。
そこで、あまりに帰りの遅いミツネを迎えに来たのが、サナトだった・・・のである。

広間には、コトヒラ、サナト、そしてアキとミツネ、あとは兵が2人のみ。
「・・・鍛冶師の娘よ。」
「は、はい・・」
コトヒラは目を細めてアキを見ると、言葉を続けた。
「先日のそなた達の脱走の件、ミツネの助けがあったようだな」
「はい・・・でも、それは・・っ」
「黙れ!余は言い訳を聞きたいわけではない」
「うっ・・・。じゃあ、何をすれば・・いいんですか?」
アキは小さな声で聞いた。
「ミツネの命を助けたければ、奴と恋仲だということを証明しろ。もちろん、余の目の前でな」
そう言うと、コトヒラは笑みを浮かべ、アキと、その後ろにいるミツネを交互に見た。
「だ、だから、別に恋仲というわけでは・・・」
「アキさん、あの・・・すみません!!!ぼ、僕がいけないんです!!」
たまりかねて、ミツネが口を挟む。
「脱走の件が陛下に伝わったときに、その・・僕はいったん、殺されることになったんです。ですが・・
 そのとき『なぜ娘を助けたのか』と聞かれ、とっさに、その・・・・・
 『アキさんのことが好きだから』と、 答えてしまって・・・。す、すみません・・・」
珍しく、コトヒラは何も言わず、二人の様子を眺めている。
「それで・・・陛下は、こう仰ったんです。『それならば、二人の仲を証明せよ。できたのならば、命は助けてやる』と」
「・・・・・」
アキは、ミツネの話を聞きながら、言葉を失っている。

しばらくして、アキはコトヒラに向かって口を開いた。
「・・・証明すれば、ミツネさんは助けてくれるんですよね?」
「無論だ。余は、それを見れば、気が済むのだからな」
「アキさん・・・あの、本当にすみま・・」
「ミツネさんは、ちょっと黙っててください」
アキはぴしゃりとミツネの言葉をさえぎった。
おそらく、コトヒラは暇潰し程度にしか捉えていないのだろう。
この『証明』に特に深い意味も無いだろうし、好奇心から言っているだけ、というのは明白である。
アキとミツネが恋仲でないことくらい、コトヒラも分かっているのだ。
しかし、証明しなければ、いとも簡単にミツネの命を奪ってしまうのが、このヤスナ王なのだ。

アキは突然ミツネに向き直り、つかつかと傍に歩いていった。
「ア・・アキさん・・?」
慌てるミツネの頬に両手を添えて、アキはあっという間に口付けた。唇に、である。
その様子に、さすがのサナトもぴくりと眉を動かした。
コトヒラは、最初は驚いた様子だったが、ふん、と鼻を鳴らし、こう言った。
「・・・・・・つまらぬ。もう、よい」
そう言ったかと思うと、王座から立ち上がり、広間の外へ向かって歩き出した。
コトヒラの思惑からすれば、アキやミツネの慌てふためく姿を見たい、
というところだったのだろう。
が、アキがあまりにもあっさり口付けてしまったため、興ざめだったようだ。

「あ、あの!ミツネさん、殺さないでくださいね!?」
アキは去ろうとするコトヒラに、慌てて声をかける。
コトヒラは歩幅を緩めることなく、こう言い放った。

「もうよい、と言ったであろう。何度も言わせるな!」
 



---------------------------------------------------------------------




「・・・何で、『好きだから』なんて言ったんです?」
ベッドに腰掛けてアキは、不機嫌そうに、ミツネにつぶやいた。お茶を出す気にもならない。

あの後、黙って店へ帰ろうとするアキに、ミツネは何度も「送ります!」と言って聞かず、
仕方なく、彼と一緒に、また店まで戻ってきたのである。
送ってもらったのにそのまま帰ってもらうのも、何だか余計に気まずくて、
またミツネを店の二階に上げた、というわけだ。



「分かってます・・。アキさんに迷惑をかけたことは、僕も分かって・・」

立ったままのミツネは、ぼそりとそう言った。
「そういう意味じゃなくて・・・なんであんな嘘をついたんですか、って聞いてるんです」
「嘘って・・・・・」
アキの言葉に、何故かミツネは、ひどく悲しそうな顔で口ごもった。
「ち、違うんですか!?」
その様子を見て、アキは思わず声が大きくなる。
言ってしまってから、徐々に顔が熱くなって、とてもではないがミツネの目を見ることができない。
ベッドの縁をぎゅっと握りしめる。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」

長い沈黙が続き、最初に口を開いたのは、ミツネだった。
「アキさん・・。陛下に殺されそうになったときに、僕は頭の中に、あなたの顔が浮かんだんです。
 陛下は、目の前で既に剣を抜いていましたからね。すぐ、その場で首をはねようとしたんだと思います」
その場面を想像して、アキはびくん、と肩を震わせた。
「僕は、とっさに、アキさんを助けた意味を考えました。もちろん神話研究というのは、僕にとっても、
 師匠にとっても大事なものだけれど・・やはり、関係の無い人を殺すだなんて、許せなかった・・。
 それ自体も、アキさんを助けたい、という理由だったんです。でも・・・」
そこまで言って、ミツネが僅かに息を吸い込んだかと思うと、いきなりアキの体を抱きしめた。
「ミ、ミツネさん!?」
「ごめんなさい・・。僕、アキさんのこと・・・本当に好き・・みたいで。
 たぶん、あなた方と 関わった時間は短いですし、ゆ、ゆっくり話ができたのなんて、神話図書館で
 話したとき・・くらいですよね。・・・・・でも!!」
消え入りそうな声でそう言いながら、ミツネはぎゅっと腕に力を込める。
青みがかった色素の薄い髪が、アキの耳元をくすぐった。
「陛下に殺される、と思った瞬間、浮かんだのはアキさんの顔でした。さっきみたいな・・・
 どうでもいいような口付けでも・・僕は、嬉しかったんです」
「ミツネさん・・」
ミツネの声が震えているのに気付く。
戸惑いながらも、何だか嬉しさを感じ、強張っていた体から力が抜けていった。
ちゃんと彼の気持ちを聞いたおかげか、複雑な気持ちだとか怒りだとか、そういうものが徐々に薄れていき、
今まで感じたことの無い、不思議な、切ないような気持ちがせりあがってくる。
「ミツネさん、私・・・・」
アキは、思い切ってその思いを素直に口に出した。
「私・・・まだ、分からないんです、自分の気持ちが・・。でも、ちゃんと、伝えてもらったらから」
「アキさん・・?」
「考えますね。ちゃんと、お返事しますから・・。時間を、くれませんか?」
丁寧に、アキはそう言うと、ミツネからゆっくり体を離して、彼の目を見上げた。
「アキさん、ありがとうございます・・!」
ミツネの顔はまだ真っ赤だが、今度は、ちゃんとアキの目を見つめている。
お互い、何となく目を離すことができず、微笑み合った。ミツネの顔が、ゆっくり近づいてくる。


「・・・あの。それは、まだダメです」
アキがばっさりと言い放ち、ミツネの顔を掌で押し返した。
「うぐ・・・す、すびばぜん・・・」


・・・・・まだ、先は長いようだ。




end
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Posted on 2011/12/08 Thu. 17:58 [edit]

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« 更新…してなかった(ll^ω^)  |  ガンダムいいよガンダム・・・ »

コメント

映像が浮かぶ浮かぶw

こんばんはv
カヌチss、読ませて頂きました。

ミツネ、攻略できないとは言え、美味しい方でしたから。
こうして二次創作読めると、声とか場面とか想像できて面白いですv
最後のオチも、らしくて。
アキさんのカヌチ愛と共に、文章の丁寧さが素敵でした(*´ェ`*)
……少し分けて欲しいです(^^;
また書かれたら読みたいですね。

春日 葵 #mQop/nM. | URL | 2011/12/08 19:16 * edit *

>春日さん

ありがとうございます!
いつも文章書いてる春日さんに、そう言ってもらえると自信が( ;∀;)嬉しいです!!!

ミツネさん、ほんと何で攻略できないのおおおおwwww
でもまあこれでミツネに目覚める人がもっと増えたら嬉しいでねw

アキ #yNKEkr8c | URL | 2011/12/09 08:30 * edit *

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